The McGraw-Hill Companies
日本 | 変更 新規登録(無料) | ログイン
S&P_HEADLINES
PRODUCTS & SERVICES
RESEARCH & KNOWLEDGE
ABOUT S&P
     

最新リリース一覧

  印刷

金融機関のリスク調整後自己資本の新たな枠組みに対する意見を募集

掲載日:    Apr 17, 2008 13:15 JST
ベルナール・ド・ロンジュヴィアール、パリ 電話(33)1-4420-7334
チャールズ・ローチ、ニューヨーク 電話(1)212-438-7401
エリー・エリアール・ドゥブルイユ、パリ 電話(33)1-4420-6748
吉田百合、東京 電話03-4550-8581

スタンダード&プアーズは15日、市場参加者に対し、世界各地の金融機関の適正自己資本の評価規準に対するコメントを求めた。

提案
スタンダード&プアーズは、自己資本分析の精緻化を目的として、リスク調整後自己資本の枠組み(risk-adjusted capital framework, RACF)の適用を計画している。この枠組みに基づき算定されるスタンダード&プアーズのリスク調整後自己資本比率(risk-adjusted capital ratio, RAC)は、バーゼルII(新BIS規制)導入への長く複雑な移行期間にあるなかで、個々の銀行のリスク調整後適正自己資本比率を判断するうえで、グローバルに一貫性と独立性をもたらすものである(詳細は、2008年4月15日付英文リポート「Credit FAQ: Standard & Poor's Addresses Frequently Asked Questions About Its Risk-Adjusted Capital Ratio」を参照、本リポートの和訳版は後日発表の予定)。

スタンダード&プアーズはバーゼルIIへの移行を支持するものの、バーゼルIIが一貫性と比較可能性を欠いていることや、多くの重要なリスクファクターが適切に扱われていないことを懸念している。バーゼルIIを代替するものを提案するものではないが、以下の点などを考慮し、銀行の適正自己資本に対する補完的かつ独立した見解を市場に提供する必要があると考えている。

  • 銀行によるバーゼルIIの自己資本比率を計算するための内部のリスク算定システムの開発は、一般的には良好な事業環境下で行われており、またシステムが稼働してからの年数が比較的短く、その有効性が確認できる水準に達していない。
  • 米国において特に顕著にみられる実施の遅れなど、バーゼルIIの適用は国際的に、かつ同一市場内部でも一貫性に欠ける。
  • バーゼルIIでは、トレーディング・ポートフォリオや株式リスクなど、一部のリスク区分について適切に取り扱われていない。
  • 景気循環の影響を受けやすく変動する可能性がある。

一部のリスク区分について、スタンダード&プアーズはバーゼルIIとは異なる見方をしている。例えば、トレーディング勘定の市場リスクに対する資本の賦課では、スタンダード&プアーズの賦課はバリュー・アット・リスク(VaR)に基づくバーゼルIIの3倍である(詳細は2008年4月15日付リポート「Trading Losses At Financial Institutions Underscore Need For Greater Market Risk Capital」を参照)。

スタンダード&プアーズは二段階のプロセスによりRACを算出する。第一段階では、スタンダード&プアーズのベンチマークアプローチ(BCA)において、産業・国レベルで測定したベンチマークとなる賦課を適用し、主に公開情報に基づき適正自己資本比率を算出する。第二段階では、必要に応じてスタンダード&プアーズのベンチマーク賦課に対して個別調整(SCA)を実施し、当該金融機関の特性がより反映されるようにする。この二段階のプロセスを経て、単一のリスク調整後自己資本比率を算定する。

この新たなリスク調整手法はレバレッジの状況をより精緻化するものであり、この手法を導入した結果として格付けを変更することは考えていない。

しかし、バーゼルIIの導入により多くの銀行の所要自己資本額が軽減されることで、いずれ銀行のレバレッジが拡大することが懸念される。現在の市場環境では、銀行も規制当局もおそらく慎重になるだろうが、将来的に銀行の実質的なレバレッジが大幅に高まった場合は、格付けにマイナス影響が及ぶ可能性がある。

詳細事項
スタンダード&プアーズの提案全文と、市場に回答を求めている質問については、2008年4月15日発表の英文リポート「Criteria: Request For Comment: Standard & Poor's Risk-Adjusted Capital Framework For Financial Institutions」(本リポートの和訳版は後日発表の予定)を参照されたい。

回答期限
本提案に対するご意見は、2008年6月20日までに、criteriacomments@standardandpoors.com まで英語にてお送りいただくか、下記コンタクトまで連絡をいただきたい。

スタンダード&プアーズ・コンタクト先
パリ:
ベルナール・ド・ロンジュヴィアール(Bernard de Longevialle)
電話(33)1- 4420-7334  電子メールbernard_delongevialle@standardandpoors.com

東京 金融サービス格付け:
吉田 百合 電話03-3593-8581 電子メールyuri_yoshida@standardandpoors.com
根本 直子 電話03-4550-8720 電子メールnaoko_nemoto@standardandpoors.com

*本プレス・リリースは、2008年4月15日付でパリから発信された英語版プレス・リリース「S&P Requests Comments On Its Global Risk-Adjusted Capital Framework For Financial Institutions」を翻訳したものです。

格付けを商業目的でスタンダード&プアーズの有料情報サービスに類似したデータベースに蓄積したり、自動的に配信することを禁止します。