スタンダード&プアーズ リスクソリューションは、デフォルト・回収率動向の分析ツールであるCreditPro®にウェブ経由のアクセス機能を付与し、機能強化を図った最新バージョンを2008年10月より提供開始すると発表した。今回の機能拡張では、損失および回収率のデータベースである弊社のLossStats™データベースとの全面的な統合化も行った。
ウェブアクセス可能な統合化されたデータベースは、事業会社の発行体・債券、ストラクチャード・ファイナンス案件およびソブリン格付けのデフォルト確率を分析するための強力な基盤を提供する。さらに米国の特定の企業の回収率(またはデフォルト時損失)の分析機能も付加されており、発行体のデフォルト事由、デフォルト後の回収率の分析をLossStats™データベースを利用することで可能となる。
スタンダード&プアーズ リスクソリューションのディレクターのカタリーナ・アンテンス-ミラーは、「今回機能拡張した分析ツールでは、デフォルト率と格付け推移データを併せて提供しており、その対象範囲も13,000以上の発行体、115,000以上の債券、130,000以上のストラクチャード・ファイナンス案件および100以上のソブリン格付けに及ぶ」と述べており、「更に、信用リスク管理の担当者であるユーザーにとっては、同じ格付けカテゴリー内の発行体や債券の格付け履歴との比較を通して、自社の信用評価をより精緻化したり調整を行ったりすることができる。CreditPro®を用いて特定の期間における発行体や証券化案件の格付け推移を観測したり比較分析したりすることも可能となる。」と述べている。
さらに、データ配信機能の改善によってアップデートをより頻繁に実施するようになったこと、またトラッキング機能が向上したことにより、回収率の傾向やパフォーマンスデータを分析しているユーザーには大きなメリットがもたらされる。回収率分析機能では、1987年以降発生した米国企業のデフォルトに関し、債権元本額総額で約6,000億ドルにわたる損失情報を含んでおり、これらを用いて自社の回収格付け基準を精緻化させることも可能となる。CreditPro®では、ある特定の債務者について同業他社との比較を行ったり、市場取引価格と実回収額とを比較することなども可能である。「ユーザーは、債務者や債務の構成、債券、担保の種類ごとにフィルターをかけたり、回収情報を分析、評価することが可能となる」とアンテンス-ミラーはコメントしている。
10月に提供開始となるCreditPro®は、機能改良、統合が施され、信用リスク管理の専門家にとっては、自社のモデルに対して最良のプラクティスを適用することが可能になり、新たな規制への対応、証券化案件のデフォルト確率分析の拡張、地域や業種ごとの信用情報を適切なタイミングで得ることも可能となる。
スタンダード&プアーズ リスク・ソリューション部門について
スタンダード&プアーズ リスクソリューション部門は、金融機関、企業、公的機関などに、リスク関連商品およびサービスを提供しています。リスクソリューション部門は、スタンダード&プアーズ格付け部門とはファイアーウォールにより分離されています。格付け対象の機密情報が格付け部門からリスクソリューション部門に、また、リスクソリューション部門の機密顧客情報が格付け部門に提供されることはありません。格付けおよびリスクソリューションの部門間の接触は、スタンダード&プアーズの公開しているファイアーウォールの方針に準拠しています。この方針では、格付けおよびリスクソリューションの部門間における分析方法、産業別もしくはセクターレベルの信用情報・評価の共有については認めており、この関係が、スタンダード&プアーズ リスクソリューション部門のサービス提供の根拠になっています。
|