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S&P、アジア・太平洋地域の2009年の見通しに関するリポートを発表
厳しい年に備えつつ、成長の原動力に期待

掲載日:    Nov 28, 2008 15:40 JST
メディア・コンタクト: 成松恭多、東京 電話 03-4550-8411

スタンダード&プアーズはこの度、「Asia-Pacific Markets Outlook 2009」と題するリポート(英文)を発表しました。本稿はスタンダード&プアーズの上級アナリストと経営陣による2009年のアジア・太平洋地域の信用・株式市場とマクロ経済の見通しに関するコメントをまとめたものです。現在の市場の混乱は2009年にアジア・太平洋地域に大きな影響を与えると思われるものの、域内貿易、政府の支援策、依然良好な中国とインドの成長見通しなどに支えられ、同地域はグローバルに吹き荒れる嵐を切り抜けていけるとスタンダード&プアーズはみています。

金融市場の悪化が続き、世界経済の見通しが大幅に悪化しているなか、スタンダード&プアーズは、アジア・太平洋地域の経済見通しを世界経済の見通しに照らして評価した結果、2009年には中国とインドでの旺盛な内需や域内諸国の政府による金融政策面での支援策を原動力に、多くの国で小幅ながらもプラス成長を確保できると予測しています。日本やシンガポールなど一部の国ではGDP成長率が数四半期にわたりマイナス成長になるものの、地域全体としては難局を乗り切れると考えています。

2009年は2006年と2007年を基準とすれば、決して良好な年とはならないものの、アジア・太平洋地域の耐久力と、高水準を維持している成長率の変動を抑制する能力が反映される年になると見込んでいます。

景気減速の影響が遅行してデフォルト件数に反映されるため、スタンダード&プアーズは、2009年には格付け先企業のデフォルトが増加し、2桁増になる可能性もあるとみています。アジア・太平洋地域の格付けは過去3年間、上方向への修正に偏っていましたが、既に下方向への修正が増えています。アウトルックが「ネガティブ」か引き下げ方向で「クレジット・ウォッチ」に指定されている格付けが全体の19%を占めるのに対し、アウトルックが「ポジティブ」か引き上げ方向の「クレジット・ウォッチ」に指定されている格付けは5%にとどまっていることと、低位の格付け(「ダブルB格」以下)に属する格付け先が増加していることにより、一段の格下げとデフォルトの可能性が示唆されます。

アジア・太平洋地域の株式市場は2009年に回復すると予想しています。スタンダード&プアーズでは、株式市場は底打ちしつつあるとみており、経済や企業業績面では暗いニュースが続き、世界の金融セクターを依然として不透明感が覆っているものの、株式市場では価格、期間ともに過去の弱気相場と同様の、一部の市場ではそれを上回る動きがみられると考えています。

また、スタンダード&プアーズは、政策担当者が市場の信頼回復に努める一環として、金融セクターの改革をバランスの取れた持続可能な方法によって進めていくことが長期的に必要と考えています。市場への規制が皆無でも行き過ぎても、成長を続けると同時に成熟する域内経済のニーズに対応できないため、両者の持続可能なバランスを見出すことが今後の金融セクター改革の成否の鍵になるとみています。

*本プレスリリースは2008年11月26日に香港より発信された英語版「Standard & Poor's Asia-Pacific Markets Outlook: Region Braces For Tough 2009, Looks To Growth Drivers For Strength」を翻訳・編集したものです。

* 本リポートはS&Pの英語情報サービス商品に掲載されています。情報商品の詳細、または個別リポートのご購入については、営業・クライアントサービス(電話03-4550-8711、Eメール:sales_japan@standardandpoors.com)まで。
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