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リスク管理

 

バーゼルIIにおける内部格付制度の検証に関するオンラインセミナー(その3)

掲載日:    Apr 08, 2008 16:20 JST
コンタクト: ボギー・オズデミル、トロント、電話1-416-507-2572 坪倉省一、東京、電話03-4550-8771

スタンダード&プアーズ リスクソリューションはオンラインセミナー「Basel II Validation Webinar: Estimation of Downturn LGD and Long Run Probability of Default」を4月1日に実施し、リスクソリューション バイスプレジデントのボギー・オズデミルと加マクマスター大学のピーター・ミウが、内部格付制度におけるパラメータ(PD、LGD)推計上のポイントを説明した。

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バーゼルIIの内部格付手法においては、「PD推計値は1年デフォルト率の長期にわたる平均値(Long Run Average)であること」「LGD推計値は景気後退期の状況(Economic Downturn Conditions)を反映したものであること」が求められている。本セミナーでは、Long Run PD(LRPD)およびDownturn LGDを推計するための理論的フレームワークとその具体的な推計方法を示したものである。

LRPDの推計フレームワークは、債務者に共通した一つのシステマティック・リスク・ファクターを仮定してデフォルト率の分布が得られる(注)ことを応用し、実際に観察される各年ごとデフォルト率の分布から単一ファクターモデルのパラメータであるPDを最尤推定するものである。デフォルト率は右側に裾の長い分布をとることが一般的で、比較的短い観察年数のデフォルト率を単純平均する方法だと裾の部分の影響を十分に捉えられない可能性がある。デフォルト率の分布をふまえてPDを推計するアプローチでは、より有効性の高い推計ができることをシミュレーション結果も交えて示している。

(注)内部格付手法のリスクアセット計算式も同じフレームワークに沿っており、概念的にはデフォルト率の99.9%点に対応した所要自己資本を求めているものである。

Downturn LGDの推計には、大きく分けて(1)各年のLGD実績値のうちストレス期に対応した値を用いる方法、(2)デフォルト率等の(マクロ)変数を用いたLGD推計モデルを利用する方法、(3)PDとLGDの相関を仮定した経済資本モデルを利用する方法、がある。本セミナーでは(3)を詳説している。内部格付手法のリスクアセット計算式はPDとLGDは独立と仮定している一方、経済資本モデルではPDとLGDの相関を仮定することができるので、相関を考慮した場合のリスク量がバーゼルIIのリスクアセット計算式から求められる所要自己資本に等しくなるよう、バーゼルIIのリスクアセット計算式に用いるLGDを上乗せするのが(3)のアプローチである。