スタンダード&プアーズ・レーティング・サービシズ(以下S&P)は、その公表物について公表前に発行体に連絡を行う際の方針を発表した。これは、格付け業務の透明性を高めるためのS&Pの取り組みのひとつである。この方針は、限られた目的のためだけにこうした連絡を行うことを明確にするものであり、その公表物に関してS&Pが一切の裁量を有しているという考えに則るものである。方針は以下の通り。
「S&Pは、その裁量において、格付けに関する公表物の原稿を発行体またはその代理人に事前に提供することがある。原稿の内容に関して発行体が変更を要望した場合、S&Pはそのコメントについて考慮を払うが、変更を行う義務を負うものではない。事実と異なる内容や非公開の情報が誤って記載されていた場合には、それを訂正または除去するための変更を検討する。発行体の懸念や認識の相違に基づく変更要請については、発行体との間でコミュニケーションを行うが、原則として当初の原稿を尊重する。」
発行体またはその代理人に事前に原稿を送る場合には、以下の文言を付す。
「このご連絡は、弊社が公表を予定している原稿の中に事実と異なる内容や非公開の情報が記載されている場合に、それを弊社にお知らせ頂くためのものです。 弊社の公表物は、弊社の独立した意見を伝えるものであり、今後における原稿内容の修正につきましては、すべて弊社の裁量にて決定されることとなります。また、この原稿に記載されている内容は、公表までは非公開情報に当たりますので、弊社による公表前に貴社から第三者に伝えることはお控え下さい。」
*この文書は2007年3月19日公表の英語版「Prepublication Notification To Issuers」を翻訳したものです。 |