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コーポレート・ニュース

 

格付け手順の強化と世界の市場へのサービス向上するための新施策を発表--ガバナンス、分析、透明性の向上と投資家教育を提供

掲載日:    Feb 09, 2008 00:00 JST
フランク・ブリアモンテ(マグロウヒル)、ニューヨーク電話1-212-512-4145
クリス・アトキンズ(メディア・コンタクト)、ニューヨーク電話1-212-438-1106

(2008年2月8日、東京=S&P)スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(スタンダード&プアーズ)は格付け業務の強化と資本市場へのサービスの向上のため、新たな施策を実施します。

スタンダード&プアーズ社長のデブン・シャーマは「金融市場が刻々と変化するなか、われわれは絶えず先進的な考え方を取り入れ、より多くの資源を投入し、格付け作業の改善をしなければならない。独立性と格付け作業の強化、透明性の向上といった一連の施策を実施することで、信用格付けに対する一層の信頼性の向上と世界の信用市場の効率化に貢献していきたい」とその理由を語りました。

今回発表された強化策はグローバルに展開されるもので4つの分野に及ぶものです。

  • ガバナンス: 既存のスタンダード&プアーズのガバナンス方針・制度をベースに格付けの独立性と投資家からの信頼性を維持するために、格付け作業の厳正性のさらなる強化、ガバナンスの実施状況に関する透明性の向上を図るための手段を講じます。
  • 分析: 格付けモデル、格付け付与過程、アナリストの能力を最高水準に保ち、格付けの前提についての透明性を向上させながら、先進的な金融商品にも対応できる体制を整えます。
  • 情報: 市場参加者に対し、格付け過程の一段の透明性と、格付けの前提を変更させる可能性のあるリスクについてのより明快な説明を提供します。
  • 教育:市場参加者に対し信用格付けの理解を深めるための広範な教育プログラムを実施します。市場参加者に信用格付けを適切に利用していただくことを目的としています。

すでに強化策の一部を採用していますが、今年一年を通して実行していく予定であり、さらなる強化策も継続的に検討していく方針です。

「われわれは、格付け方針と格付け手順について、外部の専門家、市場参加者、規制当局、政府関係者と継続的に話し合い検討を重ねてきた。こうした議論を踏まえて、とりまとめたものが今回の一連の施策である。これらの施策は今後も継続的に改善策を実行していくというわれわれの考えと一致している。われわれの目標は、格付け過程の高度化を進めるというだけでなく、潜在的な利益相反を極小化し、格付けの決定過程と格付けの意味、さらに市場動向やマーケットイベントが格付けに与える影響を多くの人々に提供することでもある。われわれは市場関係者、当局や専門家と協力しながら、世界の信用市場が直面している問題に積極的に対応していく所存である。今後も市場参加者、政府関係者と連携し、意見が寄せられれば、それに対応して必要な追加措置を検討していく」とシャーマは述べました。

スタンダード&プアーズの施策の概要

今回スタンダード&プアーズが打ち出した施策の概要は以下の通りです。27項目からなるより詳細な施策の説明は弊社ウェブサイト( www.spviews.com )をご参照下さい。

ガバナンス(管理体制)の強化

  • 発行体、投資家、従業員やその他市場関係者から利益相反、分析とガバナンス過程に関する問題に懸念が生じた場合、問題の存在を明らかにするオンブスマン・オフィスを設置する。オンブスマンは寄せられた全てのクレームを管理し、それらに対応するとともに、より高いレベルでの対応が必要な問題があれば、それらをマグロウヒル社CEOと取締役会傘下にある監査委員会に報告する。 
  • スタンダード&プアーズの格付けの遵法、ガバナンス状況に関し、定期的に外部の第三者機関による検査を実施する。この第三者機関はスタンダード&プアーズが実際に利益相反を管理し、格付けの独立性を確保しているかを公表する。
  • 主要なアナリストの担当替え制度を導入する。
  • 格付けの厳正性をチェックするために、退職したアナリストが担当していた発行体で働くようになった場合、そのアナリストが担当していた格付けを「再点検」する。

分析面での強化

  • 価格、値動き、流動性、相関、回収など格付けされた債券やポートフォリオの市場でのパフォーマンスに影響を与えるデフォルト以外の要因に着目し、これまでの信用格付け分析を補完する。
  • 裏付資産のパフォーマンスを一層捕捉できるように、ツール、モデル、データセットなど新たにサーベーランス力の強化を図る。
  • 格付けから独立したモデル管理委員会を定量分析グループ部門内に新設する。本グループは格付け業務部門から隔離された独立組織として、モデルやツールを評価する。
  • アナリストの年次の受講必須研修を増やし、研修内容の高度化を図るとともに、アナリスト認証制度を導入する。

情報の透明性の向上

  • 証券化格付けで、新しいタイプの証券化案件である場合、それがわかるように新しい記号を開発する。
  • 「仮にこうなった場合どうなるか」というシナリオ分析を格付け分析レポートに盛り込み、格付けの前提、予期し得ないイベントが発生した場合の潜在的な格付けへの影響についての説明を提供することによって、投資家が債券が持つリスク特性をより理解できるようにする。
  • 発行体、投資家と協力し、証券化商品の裏付資産に関する情報公開を向上させる。
  • 証券化商品の発行体に対し、最低限必要となる情報開示の水準を引き上げる。
  • データの正確性と完全性の評価、不正の検知のため発行体やオリジネーターの手法に関するより多くの情報を収集する。

教育

  • 「信用格付け利用と投資家のガイドライン」を作成し、格付け作業と金融市場における格付けの役割についての一層の理解を促進する。
  • 複雑な問題を取り上げて理解の促進を図るとともに、市場の教育に適したトピックを設定するために、リスク管理の専門家、学者、元官僚といったメンバーを含むアドバイザリー委員会を設置する。
  • ウェブや他の媒体を通して分析と意見をより広範囲に配信する。
本リリースは2008年2月7日、米国より発信された英語版プレス・リリース「S&P Announces New Actions To Strengthen Ratings Process And Better Serve Global Markets-Launches Comprehensive Series of Measures to Enhance Governance, Analytics, Transparency and Investor Education」を翻訳したものです。