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S&P、格付けの監督にグローバルな一貫性求める

掲載日:    Jun 27, 2008 16:15 JST
メディア・コンタクト: 成松恭多、東京 電話 03-4550-8411

スタンダード&プアーズ社長、デブン・シャーマは6月24日、国際市場での発行体や投資家の混乱を避けるために、信用格付け会社に対する監督にはグローバルに一貫性のあるアプローチが必要であるという見解を発表しました。

シャーマはスタンダード&プアーズの欧州保険シンポジウムで、「われわれは世界各国で一貫性した手法で事業を展開することに注力している。欧州連合の欧州経済・財務相理事会(ECOFIN)、金融安定化フォーラム、証券業監督者国際機構(IOSCO)などによって提案された内容に沿って、各国の金融当局が連携をとりながら、格付け会社に対する監督について共通したアプローチを検討することが世界の格付け利用者のためになるだろう」と述べました。

「われわれは市場全体の利益のほか、格付け意見や格付け手法の独立性とグローバルな一貫性を維持する政策を歓迎する。また施策は投資家、発行体、他の格付け利用者に予期しない混乱やコスト増を招いたり、効率化を損なったりしないようなものとなることを期待している」と続けました。

こうした観点から「欧州の規制は 格付け過程の厳正性、透明性を重点的な監督の対象とし、格付けそのものや格付けの方法論、あるいは個別の格付けに踏み込むべきではない。こうした監督は市場の革新の動きを制約し、格付けの独立性への疑義、さらに格付け意見が当局の墨付きとみなされ、潜在的なモラルハザードを生じさせる問題をはらんでいるからである」 と述べました。

シャーマは「欧州連合のECOFINのほか、G8の金融安定化フォーラム、世界の証券規制当局で構成するIOSCOは、資本市場の信認回復のために、国際的に統一された監督の方向性について、すでに多くの好ましい施策を実現している。われわれもこうした継続的な動きは重要であり、最近の状況に対して、世界各国の当局が慎重に検討を重ねて一貫性のある対応をしていると認識している。投資や資本の動きはかつてないほどにグローバル化しており、今後もその傾向が強まっていくなか、投資家は世界のさまざまな市場で、リスクを横断的に評価できる共通の尺度を求めている」と強調しました。

「世界市場は信用リスクを表す共通のフレームワークをはじめ、透明性を向上させる一貫した世界的なアプローチを望んでいる。市場、セクター、アセットクラスの違いを越えて信用リスクを評価する国際資本投資家やグローバルな信用供与者にとって、これは必要不可欠である。また発行体は、共通の尺度で、国内市場で資本調達したり、国際市場での同業他社と競争できる。こうした状況をもたらすため、市場関係者、政策担当者、規制当局による対話の発展が必要であろう。われわれ自身も他の市場関係者とともに、欧州での新たな規制の枠組みの構築に対して、適切な協力を提供するにやぶさかではない。われわれの目的は世界の資本市場の改善であり、その恩恵を享受する数十万人のためとなるソリューションに到達することである」と締めくくりました。

*本リリースは2008年6月24日、英国より発信された英語版プレス・リリース「S&P calls for globally consistent approach to ratings oversight」を翻訳したものです。