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ストラクチャード・ファイナンス

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スワップ・リスク格付け

スタンダード&プアーズの「スワップ・リスク格付け」は、カウンターパーティ二者が締結した特定のスワップ取引(以下「スワップ取引」)にかかわる、損失の可能性についての現時点での意見を示すものである。

スワップ・リスク格付けは、スワップ取引における1件または複数の参照債務または裏付け債務、ないしは債務者で構成されるポートフォリオ(以下「ポートフォリオ」)の特定の閾値の比率・金額を超える信用力、終了事由、ポートフォリオの潜在的な回収率または回収額、その他条件を勘案している。ただし、すべてのスワップ・リスク格付けは、ポートフォリオの信用力を勘案している。

スワップ・リスク格付けはさらに、「ポートフォリオ」「シングル・カウンターパーティ(プロテクションの買い手)」「シングル・カウンターパーティ(プロテクションの売り手)」を表す記号によって3種類に区別される。そのうち「スワップ・リスク:ポートフォリオ」格付けは、クレジット・デフォルト・スワップ・ポートフォリオの信用力のみを勘案したものである。「スワップ・リスク:シングル・カウンターパーティ(プロテクションの買い手)」格付けではポートフォリオとプロテクションの買い手の信用力が、「スワップ・リスク:シングル・カウンターパーティ(プロテクションの売り手)」格付けではポートフォリオとプロテクションの売り手の信用力がそれぞれ勘案される。各スワップ取引の条件は個別性が非常に強いため、各スワップ・リスク格付けが異なるリスクを示唆する可能性がある。したがって、異なるスワップ取引のスワップ・リスクに関するベンチマークと見なされるべきではない。

スワップ・リスク格付けには、その種類を特定するアルファベットが小文字で付け加えられる。アルファベット記号による格付けの後ろに、「srp」「srb」「srs」のうち対応するものが付けられる。

  • ポートフォリオ<srp>格付け:クレジット・デフォルト・スワップの参照ポートフォリオの信用力のみを勘案する
  • シングル・カウンターパーティ(プロテクションの買い手)<srb>格付け:スワップ取引の参照ポートフォリオとプロテクションの買い手の信用力を勘案する
  • シングル・カウンターパーティ(プロテクションの売り手)<srs>格付け:スワップ取引の参照ポートフォリオとプロテクションの売り手の信用力を勘案する

「スワップ・リスク:ポートフォリオ」格付けは、どちらのカウンターパーティ・リスク(定期的な支払いリスクを含む)を示唆するものでもない。「スワップ・リスク:シングル・カウンターパーティ(プロテクションの買い手)」格付け、および「スワップ・リスク:シングル・カウンターパーティ(プロテクションの売り手)」格付けは、それぞれスワップ取引のカウンターパーティのうち、どちらか一方の当事者のリスクを勘案するものである。いずれのスワップ・リスク格付けも、スワップ精算時における支払いについて特定の金額を示唆するものではない。各スワップ・リスク格付けが示唆するリスクは、格付け対象のスワップ取引ごとに発行される格付け通知書(格付けレター)および条件書において示される。

スワップ・リスク格付けは、カウンターパーティやその代理人から提供された情報、またはスタンダード&プアーズが信頼に足ると判断した他の情報源から入手した情報に基づいている。スタンダード&プアーズは、いかなるスワップ・リスク格付けの決定に際しても、会計監査を行うことはなく、また場合によっては監査を受けていない財務情報を利用することもある。情報の内容が変化したり、その入手ができなくなった場合、あるいはその他の状況によって、スワップ・リスク格付けは、変更、保留、取り下げとなる、あるいは「クレジット・ウォッチ」に指定されることがある。スワップ・リスク格付けは、投資や財務その他に関するアドバイスではなく、そのように利用されるべきではない。スワップ・リスク格付けは「マーケット格付け」ではなく、スワップやその他債務の購入、売却、保有を推奨するものでもない。

スワップ・リスク格付け

AAA スワップ取引における損失発生の可能性はきわめて低い。最上位のスワップ・リスク格付け。
AA スワップ取引における損失発生の可能性は非常に低く、最上位の格付け(AAA)との差は小さい。
A スワップ取引における損失発生の可能性は低いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化による影響をやや受けやすい。
BBB 損失発生に対する適切な抵抗力が備わっているが、事業環境や経済状況の悪化により、スワップ取引において損失が発生する可能性がより高い。

「BB」「B」「CCC」「CC」に格付けされたスワップ取引は投機的要素が強いと見なされる。

BB 他の「投機的」格付けに比べると損失リスクに対して脆弱ではないが、事業環境、財務状況、または経済状況の悪化に対して大きな不確実性、脆弱性を有しており、状況によってはスワップ取引において損失が発生する可能性が大きく上昇するおそれがある。
B

スワップ取引の損失リスクに対して、「BB」に格付けされたスワップ取引より脆弱である。事業環境、財務状況、または経済状況の悪化に対して大きな不確実性、脆弱性を有しており、状況によってはスワップ取引において損失が発生する可能性が大きく上昇しやすい。

CCC

損失リスクに対して現時点で脆弱であり、事業環境、財務状況、または経済状況が悪化した場合には、損失が発生する可能性が高い。

CC 損失リスクに対して、現時点で非常に脆弱である。
D 損失が発生している、あるは損失発生が認識されている。

プラス記号(+)とマイナス記号(-)

「AA」から「CCC」までのスワップ・リスク格付けには、プラス記号またはマイナス記号が付されることがあり、それぞれ、各格付けカテゴリーの中での相対的な強さを表わす。

N.R. 当該スワップ取引が格付けされていないことを示す。スワップ・リスク格付けに関する意見がないことを示唆するが、スワップ・リスク格付けが依頼されていない、あるいはスワップ・リスク格付けが取り下げになった場合も含まれる。